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Might and Magic X
概要

物語の舞台

 舞台となる世界はYSD575年の「アシャン」。
これは『Might & Magic: Heroes VI』の11年後、『Heroes of Might and Magic V』の394年前にあたる同じ世界で、現時点では本編1〜9までとの繋がりは確認できないようです。


イントロダクション − 日本語訳原文

昨夜、昔の夢を見た。ひどく鮮明な夢。忘れてしまいたかった恐ろしい数々の出来事・・・。願っても目は覚めない。まるで、最後にもう一度だけ語ってくれといわんばかりに・・・。
この話は、今日では「ウリエルの陰謀」と呼ばれる話から始まる。時代は、かの有名なエルダー戦争の最中。光の民が闇の民に仕掛けた・・・、
大天使ウリエルが、自身の家族の敵討ちを誓った争い。腕のたつ戦士であり戦術師であるフェイスレス、いや、アーボス・・・、つまり暗殺教団のマスターによって虐殺された家族の為に。

何世紀にも渡って、ウリエルは憎しみを飽食し、報復を心に抱いてきた。
第2の蝕が始まろうというとき、ウリエルと審問官らは、そのフェイスレスが過去の戦火を再燃させようと企んでいる事を進言した。
権力志向型な皇帝、リアム・ファルコンは、大天使の有徳かつ正義感あふれる姿勢にあっさり感服。闇の民に聖戦を布告した。
そして、古代エンジェル軍の将官として畏敬されていたウリエルの兄、大天使ミカエルは、猛攻を率いるべく、死から復活させられた。
しかし、ウリエルの企みには、致命的な欠陥が1つあった。それは、自身の陰謀に利用しようとしていた人類が持つ、勇気と見識を過小評価していたこと。
中には、ウリエルが提出した証拠は非常によく出来た偽装であると、ウリエルの嘘を見破った者もいた。フェイスレスが罪を問われた殺人や妨害工作の数々は、実はウリエル自身の仕業である・・・、と。
「エンジェル嘘つかない」、いや、もしくは、そういう諺があったけれど、ともかくエンジェルが真実を語らなければならないとは、どこにも書かれていない。
ウリエルは、宮廷の判決を逃れる事は出来ても、ドラゴンの神々の目まで誤摩化す事はできなかった。ウリエル、ミカエル、皇帝リアムらは全員、第2の蝕の間に起こった戦火によって消滅した。

しかし事実は消滅しなかった。それは、呪われた置き土産として帝国を蝕み続けた。ウリエルの策略の真実が露わになった時、そのスキャンダルは聖なる一大国家を崩壊寸前にまで導いた。
帝国と同盟国間の不信は高まり、宮廷内ではさまざまな異論が飛び交い、帝国外では植民地と保護領が独立を要求し始めた。
なんとか混乱を鎮めようと、リアムの相続人である、若き女帝グウェンドリン・ファルコンは数々の改革を宣言した。しかし、保守派の貴族からはすぐさま不評の声があがった。

エイジン半島内でもこの緊張は問題となった。ファルコンの王冠の宝石である、サヴァージュ海に浮かぶカーサルの港が、分離してフリーシティー連合の自由同盟へ加入する恐れが見られはじめた。
反対軍と帝国駐屯軍の間での争いは数を増し、山賊は通商航路を闊歩し、海賊は沿岸地域を襲撃した。

この話は、今は亡き恩師の希望を果たすべく、半島へと足を踏み入れたばかりの、風変わりな冒険家の一行の物語。その名もレイダーズ・・・。しかし、彼らが伝説と呼ばれるようになる日は、すぐそこまで来ていた。


上記独自解釈による解説(違ってたらスミマセン)

 かつて暗殺教団に家族を殺された大天使ウリエルは、人間の皇帝リアム・ファルコンに助力を求め、この仇討ちを果たそうとした。
しかし暗殺教団にあらぬ罪まで被せていたことが明るみとなり、ウリエル、リアム皇帝、およびウリエルの力で復活したその兄ミカエルらは、竜の神々の怒りを受けて戦死(YSD564年)。

 ウリエルのこの不祥事は帝国の政権を揺るがし、帝国領内の属州は次々に独立を要求。
山賊や海賊らもその活動を盛んにするその混乱の時代の中で、後に伝説として語られる冒険者らが半島へと足を踏み入れたのだった(YSD575年)。

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